2015年10月09日

たまには使っている道具の話

電撃ホビーWEB作例製作にともない、カッティングマシン全開中。お世話になってます。
一昨年、1/350〈次元潜航艦UX-01〉をフルスクラッチする時、船体にズラッと並んだ亜空間ベントをどうやって表現(カット)しようかな?と考えた時、カッティングマシンの購入を思いつきました。
いろいろ調べると、お手頃(?)な価格で買えるカッティングマシンは、Rolandの「STiKA」、それからsilhouette(←発音できない)の「シルエットカメオ」がありました。どちらも今は3万円前後で買えます。
両方ともドロー系ソフトがおまけで付いてきますが、私はDTPの仕事でも使っているAdobeのIllustratorが使えることを第1条件としました。
あ。そうそう。くれぐれも言っておきますが、カッティングマシンは本来プラ板をカットする物ではありません。念のため。

ネットでいろいろ調べると、どうやら「シルエットカメオ」はIllustratorデータが出力できないので(後でわかったのですができます)Rolandの「STiKA」を購入。
IMG_6726.JPG
小さいサイズを買ったので、幅がA4サイズ(210ミリ)の物しかカットできません。タミヤのプラバンはB4サイズ(長さ364×幅257)なので、幅を47ミリカットしないとカッティングマシンに入りません。余りがちょっと勿体ないです。(が。あとでセロハンテープでつなぎ合わせてカッティングマシンに使うという荒技を思いつく。)
それから「STiKA」は厚さ0.3ミリのプラ板までしか入りません。
で。さっそくIllustrator Ver.3.0で〈次元潜航艦UX-01〉船体の亜空間ベントを以下のように作図。
切り抜きに失敗しても大丈夫なようにスペアを何枚も作りました。
カッティングマシンテスト台紙.jpg
この記念すべき最初の1枚はカッティングマシンフォーマット台紙としました。
周りにごちゃごちゃ書いてあるのは、失敗を繰り返し(結構プラ板ムダにした)、そのつど発見したことを覚え書きにしています。
使用する時は亜空間ベントと周りのごちゃごちゃを削除して、カットできる範囲に新たに作図します。
気をつけなくてはいけないことは、とにかく余分な点や線は一切入れない。あまり複雑なラインはいっぺんにカットせず(途中でエラーを起こします)段階を分けて出力する。
そして0.1ミリ単位から・・・そうですね2,3ミリ位の精度はあまり高くないです。正円のつもりがテストの答案の“マル”みたいになっちゃいます。あと2,3ミリ四方の台形とかも苦手ですね。四角いのか台形なのか区別が付かないことがあります。

ネットで見かけるよくある疑問にカッティングマシンでプラ板は切り抜けるの?というのがありますが、刃をどんなに長く延ばしても切り抜くことは出来ません。厚さ0.2ミリのプラペーパーも切り抜けませんでした。筋目に沿って折ったり、デザインナイフで切り抜いてあげます。
また、スジ彫りを彫ることも可能ですが、線が細くて浅いので、同じラインを2度3度とカットするか(たまに失敗してズレる)、もう1回ケガキ針等で線をなぞってあげなくてはなりません。
あと、音はうるさくないの?というのもありますが、私の実感は深夜に共同住宅で使っても全然大丈夫です。

デメリットっぽいことばかり書きましたが、自分の好きなラインのテンプレートが作れるのは良いですよ。〈次元潜航艦UX-01〉のウネウネのスジ彫りは1/350サイズの五面図からパネルラインをトレースしてカッティングマシンでテンプレートを作ってスジ彫りしました。

で。出来上がった亜空間ベントはこんな感じです。「STiKA」は見事に良い仕事をしてくれました。
UX-01-9-72dpi.jpg
ちなみに、この画像でチラッと見える甲板や後部甲板の機雷発射管(?)のディテールもカッティングマシンでスジ彫っています。


しかし最近「STiKA」のカットできるプラ板の厚みが0.3ミリというのがちょっと不便に感じてきました。船体の骨組みを組むにはどうしても1ミリ以上の厚みが必要です。
IMG_5174.jpg
これまで船体は設計した骨組みをプリントして、1ミリプラ板にスプレーのりで貼ってデザインナイフで切り抜くという作業をしてきましたが、さすがに精度が落ちます。「STiKA」で出力した0.3ミリプラ板を3枚以上貼り合わせれば、何とか使えそうですが、接着時にズレるとやはり精度が悪くなります。

それでカッティングマシン2台目の「シルエットカメオ」を購入してしまいました。デカイ!!
IMG_6150.png
これなら0.5ミリのプラ板も大丈夫。フリーソフトのドライバーをインストールすればIllustratorで作った図面も出力できます。(「シルエットカメオ」「Illustrator」で検索してちょ)
しかもタミヤのプラバンを小さく切らずにそのまま使えます。

「シルエットカメオ」を使ってみた感想なんですが、あまり細かいディテールは向いてないようです。〈次元潜航艦UX-01〉の亜空間ベントは無理です。0.5ミリのプラ板が使えるから早速細かいディテールを。と思ったら全然ダメでした。
ですので船体の骨組みや、最近の実例だと〈キリシマ〉ガレージキットの台座など、おおらかな曲線が向いているようです。あとは厚みの欲しい分だけ出力して貼り合わせれば大丈夫です。

ということで、目的に応じて使い分けてあげれば、どちらも良い仕事をしてくれます。
究極は3Dプリンターやプロッタになるのでしょうが。例えば、ガンプラやヤマト模型にちょっとした平面ディテールを加えたい。とか。オリジナルのテンプレートを作ってスジ彫り入れたいとかいう場合には、気軽に使えてとても便利です。

最初にも書きましたが、今作ってる作例は「宇宙戦艦ヤマト2199艦艇精密機械画集」に基づく作例なのでディテールてんこ盛り(?)です。もういちいちプラ板カットするのがメンドクサイのでカッティングマシンで横着しまくりです。無事に電撃ホビーWEB掲載されましたら、ぜひ見てやって下さいませ。
皆さま。よろしくお願いいたします。m(_ _)m
posted by SOY-YA!! at 04:25| Comment(0) | 使っている道具 | 更新情報をチェックする